Q97:RS232Cを有する測定器具があり、その測定データをRS232C経由でExcelの表の指定したセルに取り込めるようにしたいとの要望があります。可能でしょうか。
A97:
ご質問は、以下の2つに分けられると思います。
(1) RS232C経由でデータを取得できるかどうか。
(2) エクセルのセルを指定して、そこにデータを入れられるかどうか。
それぞれについて、以下の通り、回答いたします。
(1) RS232C経由でのデータ取得
シリアル通信コンポーネントを利用することにより、RS232C経由でデータを取得することが可能です。サンプルファイルを2つ用意しましたので、ご覧ください。「シリアル通信ターミナル.mzax」はRS232Cで接続した2つのPC間で文字列の送受信を行うもの、「シリアル通信バーコード.mzax」は、RS232Cポートに接続したバーコードリーダから文字列を読み込むものです。使用に際しては、通信速度等の属性値を接続する機器と合わせるようにしてください。
(2) エクセルへのセル指定でのデータ入力
現在、エクセルへのデータ入力を行うには、データベースアクセスコンポーネントを利用し、SQL文を用いることになります。付属の「エクセル連携導入チュートリアル」や「サンプル(データベースアクセス)」に例がございますので、具体的な設定方法などはそちらをご覧ください。ただしこの場合には、例えば「B3」など、セルの場所を直接指定することはできず、通常の関係データベースのように、列名と行を特定するためのセルの値によってデータの入力場所を指定しなくてはなりません。
Ver.2.6では、エクセルの操作を行うコンポーネントを収録する予定です。そちらを使えば、SQL文ではなく、直接セルの場所を指定して値を入れられるようになります。
関連ファイル:シリアル通信ターミナル.mzax、シリアル通信バーコード.mzax
備考:「実現したい処理別」の「Q&A122」にも掲載。