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技術的な質問> 一般的な質問
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Q55：MZ2.3でデバッグしていて気がついたのですが、「テーブルデータを設定する」で止めた時に表示される内容が、MZ2.2の時と変わった様に思います。
Q55-1：
早速ですが、MZ2.3でデバッグしていて気がついたのですが、「テーブルデータを設定する」で止めた時に表示される内容が、MZ2.2の時と変わった様に思います。
関連ファイルは「エクセル連携導入(派遣管理)-2」をデバッグした画面ですが、左２つがMZ2.3でデバッグ時、右がMZ2.2でデバッグ時のものです。
MZ2.2では設定する前にテーブルの内容が表示されていたのですが、MZ2.3では設定前はNULLになっており、設定後に内容が表示されます。
以前の方が良いと思うのですが、何か理由があって変更されたのでしょうか？以前の様に戻すことはできないでしょうか？
関連ファイル：MZデバッグ比較.xls(363KB)
関連ファイルは「エクセル連携導入(派遣管理)-2」をデバッグした画面ですが、左２つがMZ2.3でデバッグ時、右がMZ2.2でデバッグ時のものです。
MZ2.2では設定する前にテーブルの内容が表示されていたのですが、MZ2.3では設定前はNULLになっており、設定後に内容が表示されます。
以前の方が良いと思うのですが、何か理由があって変更されたのでしょうか？以前の様に戻すことはできないでしょうか？
関連ファイル：MZデバッグ比較.xls(363KB)
A55-1：
お問い合わせの件ですが、Ver.2.3より、デバッガは、実行される処理を忠実に追跡するように修正されました。その結果、停止した時点で値が確定していない引数はNULLとして表示されます。「実行される処理を忠実に追跡」の具体例として、サンプルアプリケーション「デバッガ.mzax」を関連ファイルに掲載致しました。こちらを用いて説明します。
デバッガ.mzaxをMZPF2.3のビルダーでロードし、実行します。[開始]ボタンをクリックすると、「数値を表す文字列を取得します」というメッセージが１度表示されたあと、「true」というメッセージが表示されます。この動作はデバッガで起動しても変わりありません。
一方、MZPF2.2もしくは2.1のデバッガ（2.0だとエラーになります）で実行すると、「数値を表す文字列を取得します」というメッセージが複数回表示されることがわかります。これは、等価演算(＝)コンポーネントの右オペランドを表示するために、「数値に変換して左右オペランドに設定した後で演算を行う()」メソッドの実行に先立って右オペランドに設定されたファンクションの呼び出しを行っているためです。
デバッガのステップ実行時の停止＆引数表示のタイミングを修正することにより、処理を忠実に追跡しつつ確定した引数の値を逐次表示することも不可能ではないと思いますが、他の不具合を引き起こすことがないかどうか、よく検討した上で対応を考えたいと思います。
なお、メソッド戻り値で得られる引数の値を確認したい場合には、デバッガのメソッド展開機能を使う方法があります。デバッガ起動後、[開始／再起動]ボタンなどと同じ並びにある最も右側のボタンをクリックすると、ブレークポイントを設定した起動メソッドの引数のうち、メソッド戻り値として指定されているものが、それと同等のメソッド処理結果に置き換えられ、実行時に値を確認できるようになります。
あるいは、デバッガのメソッドコールスタック欄に表示されているメソッド呼出の履歴から該当する起動メソッドを選択することで、その時点における引数の値を確認することもできます。
関連ファイル：デバッガ.mzax （※このファイルは、ZIP形式に圧縮してあります。）
デバッガ.mzaxをMZPF2.3のビルダーでロードし、実行します。[開始]ボタンをクリックすると、「数値を表す文字列を取得します」というメッセージが１度表示されたあと、「true」というメッセージが表示されます。この動作はデバッガで起動しても変わりありません。
一方、MZPF2.2もしくは2.1のデバッガ（2.0だとエラーになります）で実行すると、「数値を表す文字列を取得します」というメッセージが複数回表示されることがわかります。これは、等価演算(＝)コンポーネントの右オペランドを表示するために、「数値に変換して左右オペランドに設定した後で演算を行う()」メソッドの実行に先立って右オペランドに設定されたファンクションの呼び出しを行っているためです。
デバッガのステップ実行時の停止＆引数表示のタイミングを修正することにより、処理を忠実に追跡しつつ確定した引数の値を逐次表示することも不可能ではないと思いますが、他の不具合を引き起こすことがないかどうか、よく検討した上で対応を考えたいと思います。
なお、メソッド戻り値で得られる引数の値を確認したい場合には、デバッガのメソッド展開機能を使う方法があります。デバッガ起動後、[開始／再起動]ボタンなどと同じ並びにある最も右側のボタンをクリックすると、ブレークポイントを設定した起動メソッドの引数のうち、メソッド戻り値として指定されているものが、それと同等のメソッド処理結果に置き換えられ、実行時に値を確認できるようになります。
あるいは、デバッガのメソッドコールスタック欄に表示されているメソッド呼出の履歴から該当する起動メソッドを選択することで、その時点における引数の値を確認することもできます。
関連ファイル：デバッガ.mzax （※このファイルは、ZIP形式に圧縮してあります。）
Q55-2：
確認ですが、引数がイベント内包の場合も、「停止した時点で値が確定していない」ということになるのでしょうか？イベントが発生した時点で値が確定しているのかと思っていたのですが、違うのでしょうか？細かいことですいません。よろしくお願いします。
A55-2：
デバッグ時にメソッド引数に設定したイベント内包データがNull表示される動作につきましては、ご指摘のように確定済みの値が表示されるのが本来の動作です。
「実行される処理を忠実に追跡する」ための修正を行った際に内部的にはイベント内包データを取得するためイベントの持つメソッドを実行しておりますため、メソッド戻り値型の場合と同じ動作に修正してしまいました。
「忠実な追跡」という意味では正しい動作ではありますが、イベントの持つメソッドが複数回実行されましても特に問題がないと判断し、修正を検討させていただきたいと存じます。
「実行される処理を忠実に追跡する」ための修正を行った際に内部的にはイベント内包データを取得するためイベントの持つメソッドを実行しておりますため、メソッド戻り値型の場合と同じ動作に修正してしまいました。
「忠実な追跡」という意味では正しい動作ではありますが、イベントの持つメソッドが複数回実行されましても特に問題がないと判断し、修正を検討させていただきたいと存じます。