電解研磨技術とは

- 新しい電解研磨 -

高速電解研磨

加工原理
 数10A/cm2オーダーの高電流密度における秒単位の電解加工現象を利用して工作物表面を数μm~数10μm程度除去する加工法である。このような高電流密度を得るためには、加工間隙を0.1mmオーダー(通常0.2~0.6mm)に設定し、そこで電解液を高速流動(10m/s以上が望ましい)させる必要がある。流速が低い場合には、電極面から発生する水素気泡(絶縁体)層の気泡率が増大して極間の電気抵抗が上がるため電流密度が低下するほか、工作物面上の電解生成物濃度が増大して電解溶出速度が抑制される。
 表面の加工変質層の除去には適しているが、電解砥粒研磨ほどミクロ凸部の選択的除去能力がないため、表面粗さ改善に用いる際には、かなりの取りしろが必要になる。

 高速電解仕上げの原理 



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