加工方法 | ||
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小径穴内面 通常10μmオーダーになるドリル穴や放電加工穴のような小径穴内面の表面粗さを改善するのに適した加工法である。
平面の場合には、電解液流中に溶出した電解生成物を流れにより除去する方法をとるが、小径穴の場合には、これに機械的な擦過作用を付加して工作物表面に存在する軟質固体状態の生成物を除去する。この際、凸部の電解反応が選択的に促進されて凹部との加工速度の差が増大することにより表面粗さの改善が進む。図の場合には、工具電極表面に巻かれたスペーサーがこの擦過作用をおこなう。
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一般平面 工具電極と工作物を平行に保ち、いずれか一方を等速運動させながら高電流密度の電解加工を行うことにより、工作物の全表面を数μm~数10μmほど除去する加工法である。
図のように、静止した工具電極の下を工作物が通過する場合(主としてステンレス鋼の定尺板やコイルなどの板材)が一般的であるが、工具電極の方を工作物面に平行に動かしたり、曲率のある電極を用いたりする場合(金型や機械部品など)もある。また、静止平面の代わりに回転円筒形の工具電極を用いることもある。
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