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びびり振動

 工具と被削物の間で継続的に発生する振動をびびり振動といい、その振動発生の要因から強制びびり振動と自励びびり振動に大別される(図1)。びびり振動が発生すると被削物上に振動に対応した痕跡( びびりマーク )が残り仕上げ面を悪くする。この時異常な振動音が発生し、工具を損傷させる原因となるばかりでなく、工作機械の一部を破損させることさえある。
 強制びびり振動は切削系のどこかに振動源があり、その影響をうけて発生する。振動源としては工作機械内部にある駆動装置の振動、フライス加工における断続的な切削力、あるいは工作機械外から伝わってくる振動などである。一方、自励びびり振動は特定の振動源がなくても工作機械の動特性と切削過程が重なって、ある条件を満たしたときに発生する。重切削や、高速切削の時に発生しやすい。



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