加工技術データベース 切削・研削・研磨合同アンケート > 切削加工に関わる回答結果 問11

切削加工に関わる回答結果


問11 切削加工上問題点

問11 貴社(事業所)が困っている切削技術上の問題点は何ですか。対象としている加工法および被削材(問9、
問10の番号)を選択した上で、下記から技術上の問題を選択してください。(複数(いくつでも)ご回答ください)

 加工法  被削材 技術上の問題  コメント
SUS306深穴加工、L/D=12  (例)


技術上の問題:

1.寸法不良   2.切削面粗さ大   3.びびり発生   4.工具破損    5.工具寿命
6.切り屑処理不良   7.被加工材破損/変形   8.バリ   9.加工による残留歪み
10.その他(コメント欄に内容をご記入下さい)




集計結果

被削材別問題点集計結果を図23に示す。被削材別に見ると、ステンレス鋼(70社)、炭素鋼(40社)、合金鋼(26社)、ダクタイル鋳鉄・アルミニウム(20社)、チタン(18社)、セラミックス(17社)、工具鋼(16社)の順となっている。特にステンレス鋼は扱う量が多く、難削傾向も強いことから、加工上の問題が特に多い結果となった。


図23 切削技術上の被削材別問題点


(問11-1 被削材別問題点-その他)

○ ドリル再研磨品の寿命見極めが不明、断続旋削時の刃物の選定
○ 出来ないものは外注する
○ 高精度ネジ切り加工,切削スピード向上
○ 総型加工の仕上面粗さ向上
○ 高速化に伴う精度不良の発生
○ 難削材の工具寿命,工具コスト高,難削材シャフトの内径加工,加工時間がかかり設備が特殊,高速切削(高速回転,小切込み,高速送り)条件の確立
○ 溶接部品の歪みへの対応
○ 加工したことがない
○ 高速及び高効率化
○ SUS304薄板
○ ステンレス、0.5m/m位の逃げ、巾50m/m深さ25m/m長さ300m/mキー溝
○ 変色・腐蝕
○ SCMn11にタップ加工
○ インコネル等硬ステンレス材加工時ドリルがもたない
○ 切り屑の巻き込みによる傷,外周面粗さ
○ S55C、型部後工程(ミガキ)に時間が掛る
○ SUJ2材質、SNCM439材質
○ 太径ドリル65φ〜80φ穴明加工


問題点の加工法での集計結果を図24に示す。3軸マシニングセンタ(100社)、旋盤(81社)、が多数であった。



図24 切削技術上の問題(加工法)


(問11-2 切削上の問題(加工法)-その他)

○ FC25,長さ1.800x厚み(30)の平面度0.030
○ ガンドリル
○ プラノミラ,インコネル718のカッター加工
○ 細深穴加工Φ0.100mm以下
○ ロボットによる無人化を行いたいが夜間運転できない
○ 寸法精度up、キリコ残り、ツール寿命が短い
○ 工具摩耗による加工精度のバラツキ
○ 高速及び高効率化
○ SCM420深穴加工φ3(先端SR1.5)L/D=23、SKH51深穴加工φ3(フィレット部)L/D=21


問題点の被削材での集計結果を図25に示す。ステンレス鋼(61社)、炭素鋼(41社)、合金鋼(27社)が多数であった。



図25 切削技術上の問題(被削材)


(問11-3 切削上の問題(被削材)-その他)

○ SCMn11にタップ加工
○ インコネル等硬ステンレス材加工時ドリルがもたない
○ 切り屑の巻き込みによる傷,外周面粗さ
○ S55C、型部後工程(ミガキ)に時間が掛る
○ SUJ2材質、SNCM439材質
○ 太径ドリル65φ〜80φ穴明加工


問題点の技術上での集計結果を図26に示す。工具寿命(76社)、加工による残留歪み(42社)、切り屑処理不良・
工具破損(33社)、寸法不良(32社)の順であった。



図26 切削技術上の問題(技術)