Web アプリケーションとは、インターネット等のネットワークを介してWeb ブラウザ上で実行するアプリケーションソフトウェアです。
MZ Platform
で作成したアプリケーションは、基本的にはコンピュータ単体での運用またはセキュリティが確保された一事業所内でのデータベース等を介した運用を前提としておりました。
MZ Platform 3.0 よりWeb アプリケーション構築機能が追加され、Web
ブラウザを用いて多地点からアクセス可能なアプリケーションを構築することが可能となりました。
MZ PlatformにおけるWeb アプリケーション実行環境の主な構成要素はMZ サーブレット、MZ API、MZ
アプリケーション(アプリケーションビルダーで作成したWeb アプリケーション)です。
基本的な動作は次のようになっております。
① Web ブラウザからの指定アドレスへのアクセスに対し、MZ アプリケーションから画面情報を生成し、Web
ブラウザにアプリケーション画面を表示する ② Web ブラウザに表示されたアプリケーション画面に向かって、ユーザが操作を行う
③ MZ サーブレットがブラウザからのリクエストを受け取り、MZ API を呼び出す
④ MZ API を利用してMZ アプリケーションを外部から起動し、指定された処理を行う
⑤ MZ アプリケーションの処理結果を、MZ サーブレットがMZ API 経由で取得し、Web ブラウザ画面に反映する
Web アプリケーションの構築は、以下の流れで行います。
基本的な操作はアプリケーション構築とほぼ同じですので、以降、操作の異なる操作(下図の星印部分)のみ説明します。
それ以外の操作については、前述の操作手順を参照してください。
☆構築開始 ↓ |
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☆コンポーネントの追加 ↓ |
任意のタイミングで作業状況を保存、再生 | ||||||
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↓ ☆画面表示の動作確認 |
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↓ ☆Web アプリケーション動作確認 (Web ブラウザにて) |
6.2.1.
構築作業の開始
<画面> メニューバーから[ファイル]-[新規作成]-[Web アプリケーション]を選択 |
Web アプリケーション構築モードになる |
6.2.2. コンポーネントの追加 コンポーネントの追加手順は通常のアプリケーションと同様です。 すべてのコンポーネントが追加可 能ですが、Web アプリケーションとして画面表示が可能なコンポーネントは次のコンポーネントに限ら れています。 ただし、画面表示ができないコンポーネントについても処理を行う部品として使用するこ とは可能です。 ・ラベル ・ボタン ・テキストフィールド ・パスワード入力フィールド ・数値入力フィールド ・日付入力フィールド ・テキストエリア ・コンボボックス ・チェックボックス ・ラジオボタングループ ・テーブル ・リスト ・イメージビューワ ・各種グラフ ・パネル ・メッセージダイアログ ・確認ダイアログ ・GUI 複合コンポーネント ・Web 画面(Web アプリケーション専用、複数画面アプリケーション構築用) ・ファイルアップロード(Web アプリケーション専用) ・ファイルダウンロードボタン(Web アプリケーション専用) ・ファイルダウンロードリンク(Web アプリケーション専用) ・ハイパーリンクボタン(Web アプリケーション専用) ・ハイパーリンクテキスト(Web アプリケーション専用) |
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6.2.3. コンポーネント間の接続 コンポーネント間の接続手順は通常のアプリケーションと同様ですが、Web アプリケーションとして発生するイベントがコンポーネントの種類に応じて次のように限定されています。 発生しないイベントはグレイで表示されます。 また、使用可能なメソッドについても限定されており、使用不可能なメソッドは自動的に「起動しない」が設定され、表示がグレイになり、実行されま せん。 ・ボタン :アクションイベント ・テキストフィールド :アクションイベント、データ設定イベント ・パスワード入力フィールド :アクションイベント、データ設定イベント ・数値入力フィールド :アクションイベント、データ設定イベント ・日付入力フィールド :アクションイベント、データ設定イベント ・テキストエリア :データ設定イベント ・コンボボックス :データ選択イベント ・チェックボックス :データ更新イベント ・ラジオボタングループ :データ選択イベント ・Web アプリケーション :アプリケーション終了イベント |
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6.2.4. 画面レイアウト設定 通常のアプリケーションと同様に、画面レイアウトの設定についてはアプリケーションビルダーの画面編集のウィンドウ上で行います。 コンポーネントの配置については、Web アプリケーションとして表示可能なコンポーネントのみ配置可能です。 |
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6.2.5.
画面表示の動作確認 画面レイアウトの確認はアプリケーションビルダーの画面確認のウィンドウ上で行います。 |
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6.2.6. Web アプリケーション動作確認 サーバにおけるMZ サーブレットの指定フォルダに、作成したアプリケーションファイルを配置します。 Web ブラウザで該当URL にアクセスし、動作を確認します。 MZ サーブレットの動作とアプリケーションファイルの配置に関しては、配布物に含まれているMZPlatform Servlet フォルダ内のReadMe.txt をご覧ください。 |