4.実験結果と考察
(1)工具損傷状態
図2は両工具のAl-12%Si系合金切削時の工具損傷状態を示す。摩耗形態は両工具ともほぼ正常摩耗を呈している。
(2)工具摩耗進行曲線
図3はAl-12%Si系合金切削時の前逃げ面および横逃げ面の工具摩耗の進行状態を示す。
セラミックス(TiCN系)工具は、WC-Co系工具に比較し各切削速度とも逃げ面の初期摩耗幅が大きい。その後、加工経過毎、摩耗幅も進行しVB=O.2とした場合V=200m/minは22分で寿命にいたりV=300m/min,400m/minはおよそ4分で寿命となる。
(3)切削仕上げ面
図4はAl-12%Si系合金の切削仕上げ面粗さの一例を示す。
セラミックス(TiCN系)による仕上げ面粗さは超硬合金(WC-Co系)より大きく理論粗さ値の数倍に達した。
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