4.実験結果と考察
(1)工具損傷状態
図1から焼結ダイヤモンド(C系)では20分の切削で前、横逃げ面、クレーターについてはほとんど変わりがないのがわかる。
それに対し超硬合金(WC-CO系)は前、横逃げ面、クレーターすべてが同じような摩耗進行をしていくと思われVB=0.2に到達した時、刃先は大きくダレた状態になっている。
(2)工具摩耗進行曲線
図2に焼結ダイヤモンド(C系)と超硬合金(WC-Co系)の前、横逃げ面の工具摩耗の進行状態及び工具摩耗曲線を示す。焼結ダイヤモンド(C系)と超硬合金(WC-Co系)では、その性能の差ははっきりしているが同一工具における各切削速度間での違いは殆どない。又工具寿命曲腺の図から超硬合金(WC-Co系)では傾きが立っていることから切削速度による大きな差はないことが分かる。
(3)切削仕上げ面
図3に複合材料繊維強化プラスチックGFRPの表面粗さの変化をしめす。焼結ダイヤモンド(C系)、超硬合金(WC-Co系)両者とも総ての切削速度で10μmから20μm前後を変動している。切削油の影響については分からない。
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