4.実験結果と考察
(1)工具損傷状態
図2はSiC切削時の工具損傷状態を示す。
25,53m/min共に切削時間1分後急激な摩耗により逃げ面が削り取られた形状になる。
(2)工具摩耗
V=25m/minで1分切削後VB=1.3o,V=53 m/minで20秒切削後VB=1.1mmとなり実切削は不可能となる。
(3)切削仕上げ面
図3に切削前の仕上げ面(ダイヤモンド砥石による研削面)と切削後の仕上げ面を示す。
25m/minでは、研削面とほぼ同様の値を示しているが、切削が進行するに従い工具の摩耗により切り込みが減少しており形状精度が悪い。
53m/minでは送りの設定が大きくなったこともあり、初期切削より表面は脆性破壊を起こし非常に荒れた面となった。
(4)切込量の変化
図4に切削面全体のプロファイルを示す。初期設定切込み量(0.2mm)とほぼ同様の刃先摩耗が生じていると思われ、最終的には工具摩耗面と被削材が摩耗する状態で切削は行っていない。
|