表2 TiN系、Al2O3系セラミックスの性能比較
 

TiN系セラミックス

Al203系セラミックス

逃げ面摩耗


○チッピングにより摩耗は進行する。
○摩耗形状は中高の山形の形状。
○V=200,150m/minでは境界摩耗小。
○V=300,400m/minでは横逃げ面境界摩耗が非常に大きく、最大となる。
○前逃げ面境界摩耗は小さい。
○摩耗が非常に早い。

○チッピングは起こりにくい。
○摩耗は正常の均一摩耗。
○摩耗はゆるやかに進行する。

クレータ摩耗


○クレータ内にチッピングが生ずることがある。
○クレータ面はあらい。
○クレータ内に溶着物が付着することがある。
○VB=一定のとき、クレータ深さは変化する (不安定)。
○クレータ深さはAl203系より大。
○クレータ内境界摩耗発達。

○クレータは安定し、なめらか。
○クレータ内チッピングはない。
○VB=一定ならクレータ深さも一定(安定)。

工具損傷


○チッピングが起こりやすい。
○欠損はない。

○なし

工具寿命
(VB=0.2mm)


○非常に短かい。

○VT0.606=1571

仕上げ面
あらさ


○V=200,150m/minでは200m/minの方がかなり大きい。
○摩耗が大きくなると、あらさは大きくなるが、安定した変化を示す。
○8.5μmRmax以上

○切削速度が高い程良好。
○6.1μmRmax以上。