MZ Platformのコンポーネント

    コンポーネントとは

    1. コンポーネントとは
    2. アプリケーションを構成するソフトウェア部品です。
      MZ Platform では、アプリケーションを構築するための最小単 位の部品をコンポーネントと呼び、すべてのアプリケーションはコンポーネントの組み合わせによっ て構成されています。
      なお、コンポーネント自体はプログラムによって作られています。

      参考:基本操作>MZプラットフォームとは>コンポーネントの情報

    3. コンポーネントで構築する
    4. アプリケーションを作る上で、『コンポーネント技術』または『コンポーネントウェア』という考え方があ ります。
      コンポーネントとは『部品』を表す言葉で、アプリケーションを部品の組み立てによって作ろうと する考え方が『コンポーネント技術』です。
      コンポーネントも機械部品と同じように大小さまざまなものがあり、小さな部品を いくつか組み合わせて作られた部品もあります。
      コンポーネント技術によって、アプリケーション構築におけるいくつかの問題が解消できます。
      1. アプリケーション構築の簡潔化
        従来、アプリケーションはプログラミングですべて作るものでしたが、コンポーネント技術があるな らば、コンポーネントを組み合わせるだけでプログラミングしなくてもできます。
      2. 変更への対応が容易
        アプリケーションを変更したいとき、ある機能を果たしているコンポーネントを同じ機能を果たす別 のコンポーネントに付け替えるだけでまったく違うアプリケーションが生まれます。
        あるコンポーネ ントの動きがおかしい場合、そのコンポーネントを別のものに付け替えることで修理することもでき ます。
      3. 自分だけのアプリケーション
        コンポーネントは共通に使ってもその組み合わせによって出来上がるものはさまざまです。
        自分のや りたいことを好きな部品を集めて作れば、自分だけの自分の会社独自のアプリケーションが構築でき ます。
        自分が持っている考えや方法を自分自身でアプリケーションにできます。

    コンポーネントの種類

    1. 標準コンポーネント
    2. MZ Platform では一般的によく使うコンポーネントを『標準コンポーネント』として提供しています。
      主なコンポーネントは以下のとおりです。
       コンポーネントの種類はトータルで約300種類あります。
      区分 説明 主な部品
      画面構成部品
      操作部品 ボタンのように操作を行うための ものや、データを入力したり表示 したりするものなど多くの部品を 提供します。 フレーム、ダイアログ ボタン、テキストフィールド ラベル、イメージ、HTML 表示 メニューバー、ツールバー テーブル、ツリー など
      グラフ部品 データを様々な形式でグラフ化し て表示するためのコンポーネン トです。 棒グラフ、折れ線グラフ 面グラフ、散布図 円グラフ、ヒストグラム など
      処理部品
      アプリケーションを作る上で有効 なツール群。各種の演算処理など を提供します。 数値演算、論理演算、テーブル処理、 サブルーチン、ファンクション な ど
      入出力
      データの入出力、データベース接続などを行うコンポーネントです。 データベースアクセス、CSV ファイ ル入力・出力、帳票 など

    コンポーネントの情報

    1. コンポーネント
      1. アプリケーションビルダー設計画面上に表示されている白い矩形を『コンポーネント』 と呼びま す。
        これらを線で結んでアプリケーションを構築していきます。
      2. 特に右図の[アプリケーション]コンポーネントは、アプリケーション自身を表す特別なコンポーネントで す。
        ビルダーを起動した時点で表示され、削除することはできません。

    2. コンポーネントに表示されている情報
      1. コンポーネント名
        コンポーネントの名前です。 コンポーネントが持っている機能の情報です。
      2. コンポーネントID
        コンポーネントの識別番号を示します。 この番号はアプリケーションの中で重なることはありませんが、後から変更することも可能です。
        (参考:基 本操作 >知っていると便利>コン ポーネント移動・IDの変更
      3. コンポーネントキー
        コンポーネントの識別情報を示します。
        このコンポーネントを識別するための説明や名前で、アプリケーション構築時に自由に設定できます。
    3. ポップアップでのコンポーネントの情報
    4. コンポ―ネント上にマウスを合わせるとポップアップ情報が表示されます。
      1. 名称
        コンポーネント名が表示されます。
      2. 説明
        そのコンポーネントについての簡単な説明です。
      3. クラス
        javaプログラムでのコンポーネントのクラス名が確認できます。
    アプリケーションコンポーネント

    <コンポーネントの情報>
    a:コンポーネント名
    b:コンポーネントID
    c:コンポーネントキー

    ポップアップ情報の表示

    コンポーネントの追加方法

    1. コンポーネントの追加方法
    2. 基本的なコンポーネントの追加方法は次の4つです。
      1. ビルダー編集画面でのコンポーネント追加
        ビルダー編集画面上で右クリック>[コンポーネント追加...]を選択します。
        コンポーネントの分類を選び、最後にコンポーネント名を選択します。
        ビルダー編集画面上にコンポーネントが追加されます。
      2. ビルダー変種画面での一括追加
        ビルダー編集画面上で右クリック>[コンポーネント一括追加...]を選択します。
        コンポーネント追加窓が表示されます。
        画面上部のタブで上位分類を選択し、右側のタブで下位分類を選択します。
        中央に表示される画面のコンポーネントの追加数を入力し、「追加」ボタンを押します。
        ビルダー編集画面上に複数のコンポーネントが一括して追加されます。
      3. 画面編集画面での新規コンポーネント追加
        画面編集画面上で右クリック>[新規コンポーネント追加]を選択します。 (画面構成部品のみ)
        コンポーネントの分類を選び、最後にコンポーネント名を選択します。
        実行ウィンドウ上とビルダー編集画面上にコンポーネントが追加されます。
      4. 画面編集画面での新規コンポーネント一括追加
        画面編集画面上で右クリック>[新規コンポーネント一括追加...]を選択します。 (画面構成部品のみ)
        コンポーネント追加窓が表示されます。
        右側のタブで下位分類を選択します。
        中央に表示される画面のコンポーネントの追加数を入力し、「追加」ボタンを押します。
        ビルダー編集画面上にも複数のコンポーネントが一括して追加されます。
    3. コンポーネントが追加される位置
      1. ビルダー編集画面上で右クリックして追加したときは、クリックした位置を基準に新しいコンポーネントが追加されます。
      2. 画面編集画面上で右クリックして画面構成部品コンポーネントを追加したときは、ビルダー編集画面の最下部にコンポーネン トが 追加されま す。
        また、画面配置方法が「手動配置」の場合、実行ウィンドウのクリックした位置にコンポーネントが配置されます。
        その他の配置方法では追加順に配置方法に従って配置されます。
    4. コンポーネントの削除
      1. 削除対象コンポーネント上でマウスを右クリック>[削除]を選択します。
        ※注意:他のコンポーネントからの接続先として指定されている場合、削除はできないので、先に接続関係を削除します。
    コンポーネント追加例

    コンポーネント一括追加画面例

    コンポーネントの属性

    1. コンポーネント属性情報画面
    2. ビルダー編集画面上で右クリック、>[属性情報設定...]を選択、または接続元コンポーネントをダブルクリックすると、コンポーネ ント 属性情報窓が 表示され、属性の設定を行うことができます。
      表示される項目はコンポーネントによって違い、また自動的に表示されるため項目の編集などはできません。
    3. 属性情報画面の表示方法
    4. コンポーネント属性情報設定画面の表示方法は4通りあります。
      1. 左側コンポーネントをダブルクリックするとコンポーネント属性情報窓が表示されます。
      2. 左側コンポーネント上で右クリック>[属性情報設定...]を選択します。
      3. 画面編集画面の編集領域のコンポーネント上で右クリック>[属性情報設定...]を選択します。
      4. 画面編集画面のツリー領域のコンポーネント名上で右クリック>[属性情報設定...]を選択します。
    5. 実行時画面からの属性情報の設定
    6. ビルダー編集時に「実行(設定可)」ボタンで実行し、実行画面上で画面構成部品のコンポーネントを右クリックすると、ポップアップメ ニューが表示され 、属性の変更をすることができます。
      ポップアップメニューから設定できる項目は、実行して画面表示を整える機能が主となっています。
      このポップアップメニューで設定できる属性は、メソッド処理でも設定できます。
    コンポーネント属性情報
    実行時ポップアップメニュー

    コンポーネント同士の接続

    1. コンポーネント同士を結ぶ(接続する)時の考え方
      1. アプリケーションを構築する際には、コンポーネント同士を結びながら組み立てていきます。
        左側にあるコンポーネントに右側に設定したコンポーネントを結びます。
        途中に「イベント」が発生し接続のきっかけを作ります。
        「イベント」で結んだ右側のコンポーネントには何を行うか(「メソッド」)詳細設定を行います。
        1. イベント
          コンポーネントの中で起きるデータや状態の変更をイベントといいます。
          このイベントの発生が、コンポーネントから他のコンポーネンへ接続するきっかけになります。
        2. メソッド
          コンポーネントが持っている機能を呼び出すには、コンポーネントが提供するメソッドを使用します。
          メソッドはコンポーネントに対して処理を指示する唯一の方法です。

    コンポーネント接続の考え方