CSV入出力とガントチャート表示

このチュートリアルはCSV 入出力.mzaxファイルを基に説明しています。

1.複合コンポーネントの使用

  1. 複合コンポーネントとは
  2. よく使う処理をまとめておいたり、長くなった処理を整理したりする目的で使用します。
    ビルダー上で右クリック>[複合コンポーネント作成]で新規作成、[複合コンポーネント追加]で保存してある複合コンポーネントを追加す る ことができます。
    参考:基本のコンポーネント>複 合コンポーネント
  3. [CSV入出力]複合コンポーネント
  4. MZ Platformでは標準でCSV(カンマ区切りテキスト)ファイルを入力、出力する[CSV入力]、[CSV出力]コンポーネント を用意して います。
    読み込んだデータはテーブル形式で取得されます。出力データはカンマ区切りテキスト形式になります。
    [ファイル選択]コンポーネントと組み合わせて、さらに簡単にファイル名を指定して入力、保存ができるように複合コンポーネントにまとめ てあります。

  5. [グラフデータ作成]複合コンポーネント
  6. ガントチャートなどのグラフを表示するときには、各グラフの書式に則ったテーブ ルデータを用意しなければなりません。
    例えば ガントチャートでは1番目の列に文字列型、2列目以降は2列一組の日付型または文字列型のデータを用意する必要があります。
    参考:グラフ> ガントチャート
    WorkName 神立
    石岡
    高萩
    見積り 2023/6/8 8:30:00 2023/6/8 12:30:00



    設計

    2023/6/9 11:30:00 2023/6/10 14:30:00

    調達



    2023/6/11 8:30:00 2023/6/12 17:30:00
    <➀基本のガントチャート用データ>

    WorkName 担当者
    開始日時 終了日時
    見積り 神立 2023/6/8 8:30:00 2023/6/8 12:30:00
    設計 石岡 2023/6/9 11:30:00
    2023/6/10 14:30:00
    調達 高萩 2023/6/11 8:30:00
    2023/6/12 17:30:00
    <➁一般的なデータ例>
    しかし、 一般的な予定表では➀のような書式で書かれることはほとんどありません。
    [グラフデータ作成]複合コン ポーネントを使うと、 テーブルデータを簡単に グラフ用データに整理して、グラフ表示ができます。

2.接続処理作成

コンポーネント追加
  1. 追加するコンポーネントは以下の通りです。
  2. コンポーネント名 必要数 カテゴリー
    フレーム 1 画面構成部品>ウィンドウ
    ボタン 3 画面構成部品>ボタン
    テーブル 画面構成部品>テーブル
    ガントチャート 画面構成部品>グラフ
    CSV入出力複合コンポーネント
    グラフデータ作成複合コンポーネント

  3. [グラフデータ作成]複合コンポーネントの追加方法:
    編集画面上で右クリック>[複合コンポーネント追加]>
    [グラフ]>[グラフ化モジュール.mzcx]を選択し ます。
  4. [CSV入出力]複合コンポーネントの追加方法:

画面作成

  1. フレーム表示処理作成
  2. 「アプリケーション開始時にフレームを表示する」、「フレームを閉じたときアプリケーションを終了する」 基本の接続処理を作ります。

  3. 画面編集
    1. [画面編集]ボタンを押して「画面編集画面」に入ります。
      完成時実行画面例を参考に「手動配置」でコンポーネントを配置します。
    2. 「画面編集画面」を閉じ、[実行(設定可)]ボタンを押して実行し、ボタン名をそれぞれ「CSV入力」、 「CSV出力」、「ガント チャート表示」に 変更します。
完成時実行画面 
接続処理設定

1.CSVデータ入力

  1. CSVファイルの選択と入力
    1. 【接続1-1】ファイル選択ダイアログを表示し、選択したファイルを入力します。
  2. CSVデータの設定
    1. 【接続1-2】テーブルに、入力したCSVデータを設定します。

2.CSVデータ出力

  1. CSVデータの保存
    1. 【接続2-1】ファイル選択ダイアログを表示して、ファイル名を指定し、CSVデータを保存します。

    [編集画面図1]  ※右側の接続先コンポーネントをクリックすると、起動メソッド情報の画像が表示されます。

3.ガントチャートグラフ表示

接続処理の 作成
  1. ガントチャート用データの作成
  2. [グラフデータ作成]に引数としてテーブル データを設定し、項 目、系列、開始日時、終了日時に列 名または列番号を指定することでガントチャート用に整理したテーブルデータを作成できます。
    1. 【接続3-1】ガントチャート用テーブルデータを複合コンポーネント内で作成します。
      (引数設定例)

      説明 取得方法 コンポーネント メソッド/値
      引数0 テーブルデータ メソッド戻り値 テーブル テーブルデータを取得する
      引数1 系列列 固定値
      受注番号または2
      引数2 項目列 固定値
      工程または1
      引数3 開始日時列 固定値
      開始時刻または3
      引数4 終了日時列 固定値
      終了時刻または4
    2. 【接続3-2】タスク名用のテーブル デー タを複合コンポーネント内で作成します。
      タスク名はテーブル型のデータによって一括で設定することができます。
      先にガントチャート用データ作成を行っていることが必要です。
  3. ガントチャートへデータ設定
    1. 【接続3-3】作成されたテーブルデータをガントチャートに設定します。
    2. 【接続3-4】作成されたタスク名データをガントチャートに設定します。
  4. 全系列の色を設定する
  5. 同系列は同じ色で 表示されるように色のリストを設定します。
    1. 【接続3-5】系列色のリストを設定します。
  6. 属性設定の変更
    1. 表示開始日、表示期間、時間軸の大目盛間隔、小目盛間隔などを変更します。
      (変更例)表示期間:1か月 大目盛間隔:1週間 小目盛間隔:1日
      1. ガントチャート上で右クリック>[ガントチャート]>[時間軸]>[表示期間...]を選択します。
        設定窓で1月を入力し、「適用」ボタンを押します。
      2. ガントチャート上で右クリック>[ガントチャート]>[時間軸]>[大目盛間隔..]を選択します。
        設定窓で1週を入力し、「適用」ボタンを押します。
      3. ガントチャート上で右クリック>[ガントチャート]>[時間軸]>[小目盛間隔...]を選択します。
        設定窓で1日を入力し、「適用」ボタンを押します。
    2. タスク名を表示できるようにします。
      ガントチャート上で右クリック>[ガントチャート]>[タスク]>[タスク名]>[表示する]を選択します。

    [編集画面図2]

接続処理設定
  1. 複合コンポーネントの初期化
    1. 【接 続0-1-2】アプリケーション開始時に、CSV入出力複合コンポーネントを初期化します。
    2. 【接続0-1-3】アプリケーション開始時に、グラフデータ作成複合コンポーネントを初期化します。
  2. 終了時の処理
    1. 【接続4-1】テーブルデータをクリアします。
    2. 【接続4-2】ガントチャートデータをクリアします。
    3. 【接続4-3】グラフデータ作成複合コンポーネントの終了処理を行います。

    [編集画面図3]