1. 帳票コンポーネントとは
  2. 帳票コンポーネントとは

    [帳票]コンポーネントは、帳票を作成して印刷する場合や、アプリケーションで扱う情報や画面そのものを印刷する場合に用い ます。
    [帳票]コンポーネントには次の機能や属性があります。

     参考:コンポーネントリファレンス>帳票
    1. 機能
      1. 印刷機能
      2. 印刷プロパティ設定(プリンタ選択/用紙設定/枚数設定など)
        簡単な印刷設定ができます。
        (Javaの印刷機能に依っているので制限があります)
      3. 印刷プレビュー機能(印刷イメージ表示/帳票レイアウト設定)
        プレビュー画面を表示して印刷前に確認することができます。
        また、プレビューしながらレイアウトの変更も設定により可能です。
    2. 属性 帳票編集の「用紙設定」から設定することができます。
      1. 帳票サイズ
      2. 帳票方向
      3. 帳票余白(上下左右)

    帳票要素

    帳票上に配置できる要素には以下があります。
    1. ラベル要素
      文字を設定して出力します。
    2. テーブル要素
      テーブル型のデータを表として出力することができます。
    3. バーコード要素
      データを設定して、バーコートとして出力します。
    4. QRコード要素
      データを設定して、QRコードとして出力します。
    5. イメージ要素
      画像データを設定して出力することができます。
    6. 画面イメージ要素
      画面構成部品コンポーネントの表示を画像として帳票上で利用できます。

  3. 帳票画面編集
  4. 帳票要素の追加

    1. ビルダー編集画面で[帳票]コンポーネントを追加します。
    2. ツールボタン「帳票編集」を押して帳票レイアウト編集画面に入ります。
      まだ帳票要素が載っていない、グリッド線のある帳票用紙が表示されます。
    3. 帳票編集領域で右クリック>[帳票要素追加]で要素を追加します。
      ドラッグして位置を調整します。

    帳票要素のコピーと貼り付け

    属性設定が同じものはコピーして使うと簡単です。
    1. 帳票要素の上で右クリック>[帳票要素コピー]を選択します。
    2. 帳票要素の外に移動し、帳票用紙の上で右クリック>[帳票要素貼り付け]を選択します。
      要素が貼り付けられるので、適当な位置に配置します。

      例)[ラベル]要素の上で右クリック>帳票要素コピーを選択します。
      [ラベル]要素の外に移動し、帳票用紙の上で右クリック>[帳票要素貼り付け]を選択します。

    階層ツリー領域

    1. 左側のツリー領域の要素名を右クリックしても属性設定やデータ設定が可能です。
    1. 選択された要素の左上に表示される帳票要素番号と要素名の順番は一致しています。
      要素名を上下にドラッグして移動し順番を入れ替えることができます。

    用紙設定

    1. 編集領域左下にある「用紙設定」ボタンを押すと用紙設定画面が表示されます。
      用紙の大きさ、向き、余白を設定することができます。

    ツールボタン

    1. 編集領域上部にあるツールボタンで「ページ追加」、表示の「拡大」・「縮小」等行うことができます。
    帳票レイアウト編集画面
    帳票要素の追加
    用紙設定画面

  5. ラベル要素
  6. ラベル要素は文字列を設定する要素です。

    データ設定

    1. テキスト入力
      要素を右クリック>[テキスト入力]を選択すると、「テキスト入力窓」が表示されます。このときHTML書式で設定することもできま す。
    2. データ取得設定
      要素を右クリック>[データ取得設定...]を選択します。
      データ取得設定窓が表示されます。
      取得元コンポーネントとデータ取得メソッドを選択します。
    3. ページ番号
      ページ番号を自動的に取得して 設定することができます。

    属性設定

      要素を右クリック>[ラベル描画属性設定...]を選択します。
    1. フォントや文字位置、罫線太さ等を変更できます。
      罫線を非表示にするときには太さを「0」にします。
    2. 繰り返し印刷
      繰り返し印刷にチェックを入れると、[テーブル]または[テーブル格納変数]の列を指定して、各行のセルデー タを同じラベル要素 に設定することができます。
      印刷プレビューで見ると、ページがデータ数分追加され、繰り返し要素にセルデータが設定されているのが確認できます。
    データ取得設定窓
    ラベル描画属性設定

  7. テーブル要素
    1. テーブル要素はテーブル型のデータを設定して、表として印刷するための要素です。
    2. データ設定
      1. データ取得設定
        要素を右クリック>[データ取得設定...]を選択します。
        データ取得設定窓が表示されます。
        取得元コンポーネントとデータ取得メソッドを選択します。
    3. テーブル描画属性設定
      1. 要素を右クリック>[テーブル描画属性設定...]を選択します。
      2. テーブル設定
        フォントや文字位置等設定できます。「テーブルコンポーネント属性利用」の項でチェックを入れ、フォントや文字色 等、データ取得元の[テーブ ル]の属性を利用することもできます。
      3. 繰り返し印刷
        繰り返し印刷にチェックを入れると、[テーブル]または[テーブル格納変数]を行数を指定して、分割し設定することが できます。
        例えば15行のテーブルを表示行数「10」で繰り返し印刷すると10行と5行の表に分割されて印刷されるのが、印刷プレビューで 確認できま す。
      4. 罫線設定
        印刷する表の罫線の設定ができます。
      5. ヘッダ行設定
        ヘッダー行の表示有無や属性の設定をすることができます。
        [テーブル]の属性を利用することもできます。
    4. カラム描画属性設定
      1. 要素を右クリック>[カラム描画属性設定]>列>[属性設定...]を選択します。
        列の属性を個別に設定することができます。
      2. 文字フォントやと左右の罫線などを設定することができます。
      3. 上部のラジオボタンを選択することによって、データをバーコードやイメージに自動的に変換することもできます。
        イメージ化する列データには画像ファイルまでのパスを文字列で設定します。
    データ取得設定窓
    テーブル描画属性設定
    カラム描画属性設定

  8. バーコード要素
    1. バーコード要素は文字列を設定しバーコドとして印刷する要素です。
    2. コード体系
      1. CODE39、EAN-13、EAN-8、JAN-13、JAN-8、CODE128A、CODE128B、CODE128Cを使う ことができま す。
        簡単に以下のような特徴があります。
      2. CODE39
        数字、アルファベット大文字、一部記号を使うことができます。
      3. EAN、JAN
        数字のみ。
        8、13は桁数を表しています。
      4. CODE128
        コードA:数字、アルファベット大文字、一部記号を使うことができます。
        コードB:ASCII 文字を表すセット。
        コードC:数字のみ。
    3. データ設定
      1. テキスト入力
        要素を右クリック>[テキスト入力]を選択すると、「テキスト入力窓」が表示されます。
      2. データ取得設定
        要素を右クリック>[データ取得設定...]を選択します。
        データ取得設定窓が表示されます。
        取得元コンポーネントとデータ取得メソッドを選択します。
    4. 属性設定
      1. 罫線色や太さなどを変更できます。
        罫線を非表示にするときには太さを「0」にします。
      2. データ表示 
        CODE39,CODE128で、表示するにチェックを入れると、コードの下にデータが表示されます。
      3. チェックディジット
        CODE39でチェックディジット(バーコードを正しく読み取れたかどうかを確認するために入れる文字)を付加することができま す。
      4. 繰り返し印刷
        繰り返し印刷にチェックを入れると、[テーブル]または[テーブル格納変数]のデータを列を指定して、各行のセルデー タを同じバーコード要素 に設定することができます。
        印刷プレビューで見ると、ページが行数分追加され、繰り返して要素にデータが設定されているのが確認できます。
    データ取得設定窓
    バーコード描画属性設定

  9. QRコード要素
    1. QRコード要素は文字列を設定しQRコードとして印刷する要素です。
      ※注) QRコードは(株)デンソーウェーブの登録商標です。
    2. データ設定
      1. テキスト入力
        要素を右クリック>[テキスト入力]を選択すると、「テキスト入力窓」が表示されます。
      2. データ取得設定
        要素を右クリック>[データ取得設定...]を選択します。
        データ取得設定窓が表示されます。
        取得元コンポーネントとデータ取得メソッドを選択します。
    3. 属性設定
      1. 倍率、バージョン(1~40)、エラー訂正レベル(L~H)等を設定することができます。
        罫線を非表示にするときには太さを「0」にします。
      2. 繰り返し印刷
        繰り返し印刷にチェックを入れると、[テーブル]または[テーブル格納変数]のデータを列を指定して、各行のセルデー タを同じ要素 に設定することができます。
        印刷プレビューで見ると、ページが行数分追加され、繰り返して要素にデータが設定されているのが確認できます。
    データ取得設定窓
    QRコード描画属性設定

  10. イメージ要素
    1. イメージ要素は画像を設定し印刷する要素です。
    2. データ設定
      1. イメージファイル指定
        要素を右クリック>[イメージファイル指定...]を選択します。
        ダイアログでイメージファイルを選択して、設定します。
      2. データ取得設定
        要素を右クリック>[データ取得設定...]を選択します。
        データ取得設定窓が表示されます。
        取得元コンポーネントとデータ取得メソッドを選択します。
    3. サイズ設定
      1. 原寸表示、またはフィット(用紙の大きさにフィットします)を設定できます。
        原寸表示のチェックを外すとドラッグして大きさを変更することができます。
    4. 属性設定
      1. 罫線色、太さ等を設定することができます。
      2. 繰り返し印刷
        繰り返し印刷にチェックを入れると、[テーブル]または[テーブル格納変数]のデータを列を指定してします。セルデータには画像 ファイルのパ スを入れておきます。
        印刷プレビューで見ると、ページが行数分追加され、繰り返して要素にデータが設定されているのが確認できます。
    コンポーネント設定窓
    イメージ描画属性設定

  11. 画面イメージ要素
    1. 画面イメージ要素は追加されている画面構成部品のイメージを設定し印刷する要素です。
    2. データ設定
      1. データ取得設定
        要素を右クリック>[データ取得設定...]を選択します。
        コンポーネント選択窓が表示されます。
        コンポーネント名を選択します。
    3. サイズ設定
      1. 原寸表示、またはフィット(用紙の大きさにフィットします)を設定できます。
        原寸表示のチェックを外すとドラッグして大きさを変更することができます。
    4. 属性設定
      1. 罫線色、太さ等を設定することができます。
    データ取得設定窓
    イメージ描画属性設定

  12. 印刷
    1. 印刷プレビュー画面
      1. プレビューを表示して印刷
        メソッド「印刷プレビュー画面を表示する(Component)」を実行すると、印刷プレビュー画面を表示されます。右上にある 「印刷」ボタ ンを押して印刷ができます。
      2. 帳票の編集
        デフォルトではプレビュー画面上でも、要素の追加、データ設定、用紙設定などの帳票の編集ができます。
        属性設定やメソッドで編集不可にすることも可能です。
    2. 印刷設定
      1. 印刷ダイアログを表示し簡単な印刷設定ができます。
        メソッドで印刷ダイアログを表示しないで印刷を行うことも可能です。
      2. 制限事項
        プリンタプロパティが有効にならない場合があります。
        JAVAの仕様により縦横の向きが限定されており、用紙の辺の長短に対して、帳票ページの辺の長短も一致する向きで印刷されま す。
    3. エクセル出力
      1. [帳票]の属性設定から「ExcelOutputButtonVisible」の項を「true」にします。
        印刷プレビュー画面右上に 「Excel出力...」ボタンが表示されます。保存ダイアログが表示されるので、ファイル名を拡張しまで入力して保存します。
        xls形式とxlsx形式で保存できます。
        他に、エクセル出力時にテーブルセルを結合するか、テキストボックスとして出力するかなどを属性で設定することがで きます。
    印刷プレビュー画面
    印刷ダイアログ